2018年2月16日金曜日

【非公式訳】Malign portents グローバルキャンペーン『Dread Solstice』

Age of Sigmarの二度目のグローバルキャンペーン、「Dread Solstice」
今回は勢力ごとに分かれて争うのではなくジレンマと呼ばれる窮地にさいして、どのような選択を取るかということを選んでいって物語を進めていくといった感じになりました。
ペイントやゲームで得たポイントで選択肢に投票していくことができます。選ばれた選択肢がまた次の可能性をもたらし…といった感じで参加するプレイヤー全体で物語を作っていくわけですね。日本語版がないということで、訳してみました。アンオフィシャルです。
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第1章「呪いの兆し」

闇の兆しが領域を駆け巡った。あなたの抱える占い師たちは星を読み、呪い石を卜して地平線のかなたより迫りくる凶兆を読み解こうとしている。 



太古の力がその勢いを増している、予見の力を持つ者たちは確かにそれを感じている。シグマーの嵐が〈定命の領域〉を吹き抜けて以来、〈混沌〉の軛はその力を大きく減じた、しかし神なりし王に与するもの達だけがその恩恵を受けたのではない。この先にいかなる運命が待ち受けているのか、だれにもわかりはしないのだ。

はっきりしていることはただ一つ、あなたが苦闘の果てに勝ち得た領土は今や脅威の中に晒されている。拭い去れない疑心が暗鬼を生じ、おそらくはあなたは猜疑心に満ちている。うまく立ち回ることだ、そうしなければば全てを失うことにもなるだろう。

だが正しき決断をなせば、あなたは部族や国家の入り乱れる坩堝より、最大の恩恵を引き出すことができるだろう。このような激動の時代にこそ、古き王は打倒され、新しき支配者が隆盛するものだ。

支配者たちは彼らの支配領域に起こる超常の兆しに油断なく目を向けており、暴君や狂王の収める地は、悪しき霊や堕落した魂の蔓延る場所となっている。しかしあなたには本能と直感、そして導き手の忠告がある。

かくのごとき波乱にあなたはどのように立ち向かうだろうか?

第1週:苦難の時にあなたはどうたちむかうか?

竜の選択「流星を追う」
星そのものが鍵である。あなたは強大な呪文、もしくは呪術を用い、星々の導きを意のままに操ることとした。

目の選択「千載一遇」
たとえそれが災いを運ぶ風でも帆を膨らませるなら歓迎だ。希望が妄執と猜疑にその席を譲るならば、狂乱こそが導きなり。

髑髏の選択「有無を言わさず」
不吉な流言を流布するのは何者か?あなたは闇を恐れはしない。厄介な預言者は追放するか、もしくは墓場へと送ってしまえばよいのだ。

1週目の特殊ルール
なし

1週目は髑髏の選択が選ばれました!



2週目:隠された秘密は今や白日の下にさらされた、あなたはどのようにふるまうだろうか?

竜の選択:「復讐の時は今」
明らかになった真実は、あなたにかつての怨恨を晴らすまたとない機会を与えた。かつての怨敵ははあなたの憤怒を逃れえないだろう。

目の選択:「好奇心は猫をも殺す」
秘密を知ったものは葬られなければならない、さもなくばあなたの支配域はたちまち救いを失い、崩れ落ちるだろう。処刑者を暗殺者を、魔導士を放て、明らかにされるべきでないことも存在するのだ。

髑髏の選択:「秘密を読み取るべし」
世界の秘密を解き明かし、魔道の秘奥を学ぶのに、これほど適したときはない。たとえその知識の大半が、強欲なルナガストに奪われたとしても、あなたの取り分は十分なものになるはずだ。

2週目の特殊ルール

ルナガストの秘されし真実
あなたの軍勢に加えられた1ユニット以上のKnights of Shroudユニットの12"以内にいる敵のBravery能力値を1引くこと。またそれに加えて、Deathキーワードを持たないユニット全てからBravery能力値を1引くこと。

迎え火の剣
あなたの軍勢に加えられた1体目ののKnight of Shroudユニットはアーティファクトを得ることができる、ただしそのアーティファクトは通常の選択アーティファクトではなく、Balefire Bladeでなくてはならない。

Balefire Blade:この剣の刀身は使い手に歯向かった預言者や占い師の魂を吸って、光を放っている。
所有者の接近戦武器を一つ選べ、その武器のDamege能力値を1増加させる。

2週目は髑髏の選択が選ばれました!

第2章「炎と灰」

炎の領域は赤い霧に包まれた、予言者や占い師の感じ取った凶兆は今や現実となった。この領域に集う戦士たちは果たして呪いを生き延びることができるだろうか?

Aqshyの領域では恐ろしい呪いが広まっている。あるものは月の満ち欠けがもたらした劇性の液体と領域内の大河の反応かと言い、またあるものは事態の背後にあるコーン神の意志をよみとり、またあるものは土地それ自体が引き起こした反応なのだと考えている。

いづれが真実であれ、ヴェナルの頂から千目海岸まで、赤い霧が領域を包んでいる。人の集う場所であればどこでも、熱狂にかられるままに、流血沙汰まで至ることは珍しくなくなった。そして残された死体からは赤い霧が沸き立ち、領域にたなびいていくのだ。

この赤き霧を吸い込んだものは尋常ならざる力を得る、肥大化した筋肉に力を籠めるときその目はらんらんと輝いている。この祝福に対する代償とは正気そのものである。

赤き霧が広まるにつれ、君は選択を迫られるだろう。

あなたは嵐に向かって舵を切るだろうか?戦士としての力を手に入れ、あなたの軍勢には呪いと引き換えに、征服の力を与えるべきだろうか?

あなたは死体を集め、炎で焼き尽くすのかもしれない。赤き霧の媒介を焼き払い、拡散を防ぐことであなたの領域を守るのだろうか?

もしくは何らかの儀式をもって、大地を鎮めようとするかもしれない。大地の怒りをおさめ、災厄を遠ざけることはできるだろうか?

あなたは赤き霧にいかに立ち向かうだろうか?

3、4週目の特殊ルール

精神への試練
第1ターンの開始時に、両プレイヤーはアーミーに加えられたネームドキャラクターでないWizardごとにダイスをふること。1の出目をだしたWizardはD6の致命的ダメージを受ける。2-6の出目を出したWizardはヒーローフェイズに追加で呪文を行使することができる。

迎え火の剣
あなたの軍勢に加えられた1体目ののKnight of Shroudユニットはアーティファクトを得ることができる、ただしそのアーティファクトは通常の選択アーティファクトではなく、Balefire Bladeでなくてはならない。

Balefire Blade:この剣の刀身は使い手に歯向かった預言者や占い師の魂を吸って、光を放っている。
所有者の接近戦武器を一つ選べ、その武器のDamege能力値を1増加させる。

第3週:赤き霧にはいかにして立ち向かうべきか?

竜の選択「嵐に漕ぎ出せ」
これは呪いではない、祝福なのだ。赤き霧を追い求めその力に触れるのだ、肺を満たすたびに、あなたは強くなるだろう。

目の選択「死者を焼き払え」
呪いの源を立つことで、呪いそのものも鎮められるだろう。倒れたものをあつめ、死肉の山に火を放つのだ。

髑髏の選択「儀式を行うべし」
領域の怒りは鎮めなければならない。あなたは儀式を実行することで、Aqshyの怒りを神聖なる結界のうちに封印しようとした。


3週目は竜の選択が選ばれました!

4週目:Khul(スターターセットのコーンのリーダー)の持つ悪魔的力を秘めたオーブが血の雨を降らせているようだ、さてどうするべきだろうか?

竜の選択「栄えるものに逆らうべからず」
新しい半神がAqshyの領域に誕生し、憤怒の雨を降らせているのだ。Korghos Khulの寵愛を勝ち取り、彼の軍旗のもとで戦うのが、彼と相対するよりも賢い選択だろう。

目の選択「赤い影より逃げ出せ」
オーブの輝きが増すほどに、それの生み出す影もまた大きくなっていく、あなたにとって貴重なものをかき集めて、憤怒の領域からは逃げ出すのだ。

髑髏の選択「憤怒には憤怒で戦うのだ」
この赤い霧をFirestorm高原にそびえる太古の機械「無限歯」につなぐのが良いだろう、これをもってすれば悪魔の持つオーブにも対抗できるはずだ。

第4週は髑髏の選択が選ばれました!


第3章「呪いの時」

定命の種族たちの軍勢は、彼らに襲い来る暗黒の脅威に立ち向かい、死の領域であるShyishに足を踏み入れた。このナガッシュの影なる居城の中で戦いは続き、そして時は満ちようとしている。

Shyishの領域のあちこちで、白昼夢で未来を幻視するといった事態が起こるようになった。探索を遂げるため、死の領域の中心へと導かれた君もまた、その一人だ。幻想家、魔法使い、そして賢者たちは等しく漆黒の天球が光を、輝きを、希望を見るものから奪い去っていくのを見たという。

夜のみがそれを感じることができたであろう。Azyrの領域では忘れ去られてしまった「漆黒の虚無」、そのすべてのものを食らう虚無が死の領域で時そのものを餌食とし始めている。

最初は瞬きほどの時間だった、次いで出来事の順序が乱れ始めていることに僅かなものが気が付き始めた。シグマーの自由都市の住人達が宇宙を思い描くのと同じように、時の秩序を思い浮かべることは難しく、故に出来事はいまのところは混乱に至っていない。しかし事態は着実に悪化している、Amethystの領域の時計職人達は砂時計の砂が消失し始めていることに気が付いた、そしてその日の夜には歯車時計も、水時計もまったく気が付かないうちに十分先の時間を刻んでいたのだ。

「漆黒の虚無」は夜の死骸を喰らっている。

最初は秒、そして分、やがてには時間が。時は刻々と零れ落ちていく、単純で粗暴な種族たちですら、その消失に、彼らの命が刻まれていき、偉大なる虚無に奪われていくことに気が付き始めている。

あなたの治める人々は真実のふちに手をかけて、パニックに陥りかけている。この恐るべき時間泥棒にいかにして対処するべきだろうか?

5、6週目の特殊ルール

ほろびの裂け目(コマンドアビリティ)
もしあなたの軍勢のジェネラルがDeathのキーワードを持ち、バトルの領域がShyishだったなら、このコマンドアビリティを使用することができる。そうしたならばジェネラルの24"以内のユニットを一つ選び、そのユニット内のモデル数に等しいダイスをふること。5+の出目が出た数だけそのユニットは致命的ダメージを受ける。

巡界の足当て
あなたの軍勢に迎えられたMortal Slaanesh Hero 1体は通常のアーティファクトの代わりに巡界の足当てを得ることができる。

巡界の足当て:Shyishの領域を荒らしまわり、ナガッシュを闇の王子たちのくびきにつなごうとする試みの中で、スラーネッシュの詐称者の一人が領域の裂け目や断層を飛び越えるためにこの足当てを作り出した。
所有者は飛行することができる。それに加えて所有者の移動能力値が12"以下だった場合はその移動能力値を12"として扱う。

迎え火の剣
あなたの軍勢に加えられた1体目ののKnight of Shroudユニットはアーティファクトを得ることができる、ただしそのアーティファクトは通常の選択アーティファクトではなく、Balefire Bladeでなくてはならない。

Balefire Blade:この剣の刀身は使い手に歯向かった預言者や占い師の魂を吸って、光を放っている。
所有者の接近戦武器を一つ選べ、その武器のDamege能力値を1増加させる。

憤怒の嵐のルーン
あなたの軍勢に迎えられた 1体目のDarkoath Warqueenはアーティファクトを獲得できる、しかしそのアーティファクトは憤怒の嵐のルーンでなくてはならない。

憤怒の嵐のルーン:このルーンは審判の時に当たって、赤き霧を受け入れた戦士によって帯びられ、そのAqusyの怒りを制御するのに用いられた。
所有者の近接武器の攻撃回数にそれぞれ2を足すこと。

第5週目:奪われていく時間にどう対処するべきか?

竜の選択「闇を受け入れるべし」
Shyishの領域に広がるエントロピーと忘却の脅威から逃れるすべはない。定命のものはその短き生のために苦闘する、しかし究極にはこの呪いにとらえられてしまうのだから無駄なことだ。もちろんその呪いから逃げ出し、奪われた時を取り戻すすべを見つけたならば、それはあなたのものになるだろう。

目の選択「とにかくがんばる」
時間は失われつつある、それも文字通りに!あなたは「漆黒の虚無」が死者の大群とともに隆盛することを幻視した。おそらくNagashizzarを破壊することで、この呪いを解くことができるはずだ。

髑髏の選択「撤退して立て直し」
たとえ邪悪な大死霊術師でも、時を貪ぼるものを許しはしないだろう。
あなたは軍勢を集め、嵐の渦中から飛び出し、そしてこの超常現象を忘れ去ろうとした。

5週目は目の選択が選ばれました!

第6週目:あなたはShyishの領域に囚われてしまった!Nagashの手の内からどのように逃げ出したらよいだろう?

竜の選択「あなたの民を救う」
あなたにはあなたに従う軍勢をナガッシュの永遠の牢獄に置き去りにしてしまうことはできなかった、あなたは決断的に進んだ、彼らを助け、攻勢を再開するために。

目の選択「敵をここに引き込む」
あなたの軍勢の一部を失うことになるかもしれない、しかしあなたの宿敵をこの罠に連れてくることができたなら、それに見合うといえるだろう。

髑髏の選択「取引を申し込む」
この災禍を逃れる術は一つだけだ、ナガッシュの将軍の一人に近づき、交渉によって勝ち馬に乗るのだ。

第6週は竜の選択が選ばれました!

エンディング「大いなる脱獄」

戦いの勢いは領域の内部を駆け巡り、ナガッシュは敵対者たちを大牢獄へ捕らえた。戦士とそれを率いる将軍たちは救いを見失い、足元に広がりゆく久遠の闇から逃れようと尽きゆく時の砂の中でもがいている。彼らはよろめきながら無限なる大回廊の囁く帳へと足を踏み入れた。

その傲慢ゆえにか、もしくはあまりに多くの敵を招いたことで、計画が逸らされたか、ナガッシュは過ちを犯した。次々と武器を手にした戦士たちが大回廊と、牢獄の大広間へと辿り着き、ついには牢獄の守護者はそれをとどめおくことができなくなった。空前絶後の戦の喚声が牢獄を揺らし、戦士たちの掲げる武器の前に、ついに神秘の力で守られた大牢獄は膝を屈した。

幾百もの独房は轟音とともに打ち壊され、捕らえられていた魂は解放され、実体化をはたした。その中には神話の時代より捕らえられていた囚人たちの魂も瞬いていた。古代の技師に魔術師、辱めを受けていた吸血鬼の貴族、唸りを上げるグリーンスキンの族長、氷の心を持つ女王にシグマーの秘跡を受けし英雄たち、盲目のロアマスターにドュラディンの王達、そして傲慢なるスケイヴンの族長達。これら全ての囚人たちが、虜囚のくびきから解き放たれ、逃避行へと加わった。

秩序を失いながらも続いていた戦いの騒乱は愛する英雄たち、そして長く失われていた恋人たちの帰還、もしくは宿敵の帰還によって遮られた。脱出に向かう魂達の一部は捕らえられたが、しかしその大部分が逃げおおせた。

かくしてAnvil of Heldenhammerの軍勢は力を回復した、シグマーの雷が幾度もきらめき、1000年もの間失われていた英雄や女傑を戦列に届けていた。多くの種族たちは記録の失われたような英雄や、伝説との対面を果たした。何人も、これよりモータル・レルムが来る暗黒に対していかなる運命をたどるのかは知ることはできない。そしてナガッシュの試みそのすべてがくじかれたのか、それも定かではない。しかし、秩序、破壊、混沌、それぞれの軍勢は今や迫る暗闇に立ち向かうための力を、偉大なる英雄たちを取り戻した。

あなたはこの大いなる勝利の一端を担った。そして英雄よ、あなたは迫りくる闇について、人に抜きんじた知識を得た。暗闇よ荒れ狂うがいい、立ち向かう準備はできている。



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