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2018年2月16日金曜日

【非公式訳】Malign portents グローバルキャンペーン『Dread Solstice』

Age of Sigmarの二度目のグローバルキャンペーン、「Dread Solstice」
今回は勢力ごとに分かれて争うのではなくジレンマと呼ばれる窮地にさいして、どのような選択を取るかということを選んでいって物語を進めていくといった感じになりました。
ペイントやゲームで得たポイントで選択肢に投票していくことができます。選ばれた選択肢がまた次の可能性をもたらし…といった感じで参加するプレイヤー全体で物語を作っていくわけですね。日本語版がないということで、訳してみました。アンオフィシャルです。
公式のページはこちら

第1章「呪いの兆し」

闇の兆しが領域を駆け巡った。あなたの抱える占い師たちは星を読み、呪い石を卜して地平線のかなたより迫りくる凶兆を読み解こうとしている。 



太古の力がその勢いを増している、予見の力を持つ者たちは確かにそれを感じている。シグマーの嵐が〈定命の領域〉を吹き抜けて以来、〈混沌〉の軛はその力を大きく減じた、しかし神なりし王に与するもの達だけがその恩恵を受けたのではない。この先にいかなる運命が待ち受けているのか、だれにもわかりはしないのだ。

はっきりしていることはただ一つ、あなたが苦闘の果てに勝ち得た領土は今や脅威の中に晒されている。拭い去れない疑心が暗鬼を生じ、おそらくはあなたは猜疑心に満ちている。うまく立ち回ることだ、そうしなければば全てを失うことにもなるだろう。

だが正しき決断をなせば、あなたは部族や国家の入り乱れる坩堝より、最大の恩恵を引き出すことができるだろう。このような激動の時代にこそ、古き王は打倒され、新しき支配者が隆盛するものだ。

支配者たちは彼らの支配領域に起こる超常の兆しに油断なく目を向けており、暴君や狂王の収める地は、悪しき霊や堕落した魂の蔓延る場所となっている。しかしあなたには本能と直感、そして導き手の忠告がある。

かくのごとき波乱にあなたはどのように立ち向かうだろうか?

第1週:苦難の時にあなたはどうたちむかうか?

竜の選択「流星を追う」
星そのものが鍵である。あなたは強大な呪文、もしくは呪術を用い、星々の導きを意のままに操ることとした。

目の選択「千載一遇」
たとえそれが災いを運ぶ風でも帆を膨らませるなら歓迎だ。希望が妄執と猜疑にその席を譲るならば、狂乱こそが導きなり。

髑髏の選択「有無を言わさず」
不吉な流言を流布するのは何者か?あなたは闇を恐れはしない。厄介な預言者は追放するか、もしくは墓場へと送ってしまえばよいのだ。

1週目の特殊ルール
なし

1週目は髑髏の選択が選ばれました!



2週目:隠された秘密は今や白日の下にさらされた、あなたはどのようにふるまうだろうか?

竜の選択:「復讐の時は今」
明らかになった真実は、あなたにかつての怨恨を晴らすまたとない機会を与えた。かつての怨敵ははあなたの憤怒を逃れえないだろう。

目の選択:「好奇心は猫をも殺す」
秘密を知ったものは葬られなければならない、さもなくばあなたの支配域はたちまち救いを失い、崩れ落ちるだろう。処刑者を暗殺者を、魔導士を放て、明らかにされるべきでないことも存在するのだ。

髑髏の選択:「秘密を読み取るべし」
世界の秘密を解き明かし、魔道の秘奥を学ぶのに、これほど適したときはない。たとえその知識の大半が、強欲なルナガストに奪われたとしても、あなたの取り分は十分なものになるはずだ。

2週目の特殊ルール

ルナガストの秘されし真実
あなたの軍勢に加えられた1ユニット以上のKnights of Shroudユニットの12"以内にいる敵のBravery能力値を1引くこと。またそれに加えて、Deathキーワードを持たないユニット全てからBravery能力値を1引くこと。

迎え火の剣
あなたの軍勢に加えられた1体目ののKnight of Shroudユニットはアーティファクトを得ることができる、ただしそのアーティファクトは通常の選択アーティファクトではなく、Balefire Bladeでなくてはならない。

Balefire Blade:この剣の刀身は使い手に歯向かった預言者や占い師の魂を吸って、光を放っている。
所有者の接近戦武器を一つ選べ、その武器のDamege能力値を1増加させる。

2週目は髑髏の選択が選ばれました!

第2章「炎と灰」

炎の領域は赤い霧に包まれた、予言者や占い師の感じ取った凶兆は今や現実となった。この領域に集う戦士たちは果たして呪いを生き延びることができるだろうか?

Aqshyの領域では恐ろしい呪いが広まっている。あるものは月の満ち欠けがもたらした劇性の液体と領域内の大河の反応かと言い、またあるものは事態の背後にあるコーン神の意志をよみとり、またあるものは土地それ自体が引き起こした反応なのだと考えている。

いづれが真実であれ、ヴェナルの頂から千目海岸まで、赤い霧が領域を包んでいる。人の集う場所であればどこでも、熱狂にかられるままに、流血沙汰まで至ることは珍しくなくなった。そして残された死体からは赤い霧が沸き立ち、領域にたなびいていくのだ。

この赤き霧を吸い込んだものは尋常ならざる力を得る、肥大化した筋肉に力を籠めるときその目はらんらんと輝いている。この祝福に対する代償とは正気そのものである。

赤き霧が広まるにつれ、君は選択を迫られるだろう。

あなたは嵐に向かって舵を切るだろうか?戦士としての力を手に入れ、あなたの軍勢には呪いと引き換えに、征服の力を与えるべきだろうか?

あなたは死体を集め、炎で焼き尽くすのかもしれない。赤き霧の媒介を焼き払い、拡散を防ぐことであなたの領域を守るのだろうか?

もしくは何らかの儀式をもって、大地を鎮めようとするかもしれない。大地の怒りをおさめ、災厄を遠ざけることはできるだろうか?

あなたは赤き霧にいかに立ち向かうだろうか?

3、4週目の特殊ルール

精神への試練
第1ターンの開始時に、両プレイヤーはアーミーに加えられたネームドキャラクターでないWizardごとにダイスをふること。1の出目をだしたWizardはD6の致命的ダメージを受ける。2-6の出目を出したWizardはヒーローフェイズに追加で呪文を行使することができる。

迎え火の剣
あなたの軍勢に加えられた1体目ののKnight of Shroudユニットはアーティファクトを得ることができる、ただしそのアーティファクトは通常の選択アーティファクトではなく、Balefire Bladeでなくてはならない。

Balefire Blade:この剣の刀身は使い手に歯向かった預言者や占い師の魂を吸って、光を放っている。
所有者の接近戦武器を一つ選べ、その武器のDamege能力値を1増加させる。

第3週:赤き霧にはいかにして立ち向かうべきか?

竜の選択「嵐に漕ぎ出せ」
これは呪いではない、祝福なのだ。赤き霧を追い求めその力に触れるのだ、肺を満たすたびに、あなたは強くなるだろう。

目の選択「死者を焼き払え」
呪いの源を立つことで、呪いそのものも鎮められるだろう。倒れたものをあつめ、死肉の山に火を放つのだ。

髑髏の選択「儀式を行うべし」
領域の怒りは鎮めなければならない。あなたは儀式を実行することで、Aqshyの怒りを神聖なる結界のうちに封印しようとした。


3週目は竜の選択が選ばれました!

4週目:Khul(スターターセットのコーンのリーダー)の持つ悪魔的力を秘めたオーブが血の雨を降らせているようだ、さてどうするべきだろうか?

竜の選択「栄えるものに逆らうべからず」
新しい半神がAqshyの領域に誕生し、憤怒の雨を降らせているのだ。Korghos Khulの寵愛を勝ち取り、彼の軍旗のもとで戦うのが、彼と相対するよりも賢い選択だろう。

目の選択「赤い影より逃げ出せ」
オーブの輝きが増すほどに、それの生み出す影もまた大きくなっていく、あなたにとって貴重なものをかき集めて、憤怒の領域からは逃げ出すのだ。

髑髏の選択「憤怒には憤怒で戦うのだ」
この赤い霧をFirestorm高原にそびえる太古の機械「無限歯」につなぐのが良いだろう、これをもってすれば悪魔の持つオーブにも対抗できるはずだ。

第4週は髑髏の選択が選ばれました!


第3章「呪いの時」

定命の種族たちの軍勢は、彼らに襲い来る暗黒の脅威に立ち向かい、死の領域であるShyishに足を踏み入れた。このナガッシュの影なる居城の中で戦いは続き、そして時は満ちようとしている。

Shyishの領域のあちこちで、白昼夢で未来を幻視するといった事態が起こるようになった。探索を遂げるため、死の領域の中心へと導かれた君もまた、その一人だ。幻想家、魔法使い、そして賢者たちは等しく漆黒の天球が光を、輝きを、希望を見るものから奪い去っていくのを見たという。

夜のみがそれを感じることができたであろう。Azyrの領域では忘れ去られてしまった「漆黒の虚無」、そのすべてのものを食らう虚無が死の領域で時そのものを餌食とし始めている。

最初は瞬きほどの時間だった、次いで出来事の順序が乱れ始めていることに僅かなものが気が付き始めた。シグマーの自由都市の住人達が宇宙を思い描くのと同じように、時の秩序を思い浮かべることは難しく、故に出来事はいまのところは混乱に至っていない。しかし事態は着実に悪化している、Amethystの領域の時計職人達は砂時計の砂が消失し始めていることに気が付いた、そしてその日の夜には歯車時計も、水時計もまったく気が付かないうちに十分先の時間を刻んでいたのだ。

「漆黒の虚無」は夜の死骸を喰らっている。

最初は秒、そして分、やがてには時間が。時は刻々と零れ落ちていく、単純で粗暴な種族たちですら、その消失に、彼らの命が刻まれていき、偉大なる虚無に奪われていくことに気が付き始めている。

あなたの治める人々は真実のふちに手をかけて、パニックに陥りかけている。この恐るべき時間泥棒にいかにして対処するべきだろうか?

5、6週目の特殊ルール

ほろびの裂け目(コマンドアビリティ)
もしあなたの軍勢のジェネラルがDeathのキーワードを持ち、バトルの領域がShyishだったなら、このコマンドアビリティを使用することができる。そうしたならばジェネラルの24"以内のユニットを一つ選び、そのユニット内のモデル数に等しいダイスをふること。5+の出目が出た数だけそのユニットは致命的ダメージを受ける。

巡界の足当て
あなたの軍勢に迎えられたMortal Slaanesh Hero 1体は通常のアーティファクトの代わりに巡界の足当てを得ることができる。

巡界の足当て:Shyishの領域を荒らしまわり、ナガッシュを闇の王子たちのくびきにつなごうとする試みの中で、スラーネッシュの詐称者の一人が領域の裂け目や断層を飛び越えるためにこの足当てを作り出した。
所有者は飛行することができる。それに加えて所有者の移動能力値が12"以下だった場合はその移動能力値を12"として扱う。

迎え火の剣
あなたの軍勢に加えられた1体目ののKnight of Shroudユニットはアーティファクトを得ることができる、ただしそのアーティファクトは通常の選択アーティファクトではなく、Balefire Bladeでなくてはならない。

Balefire Blade:この剣の刀身は使い手に歯向かった預言者や占い師の魂を吸って、光を放っている。
所有者の接近戦武器を一つ選べ、その武器のDamege能力値を1増加させる。

憤怒の嵐のルーン
あなたの軍勢に迎えられた 1体目のDarkoath Warqueenはアーティファクトを獲得できる、しかしそのアーティファクトは憤怒の嵐のルーンでなくてはならない。

憤怒の嵐のルーン:このルーンは審判の時に当たって、赤き霧を受け入れた戦士によって帯びられ、そのAqusyの怒りを制御するのに用いられた。
所有者の近接武器の攻撃回数にそれぞれ2を足すこと。

第5週目:奪われていく時間にどう対処するべきか?

竜の選択「闇を受け入れるべし」
Shyishの領域に広がるエントロピーと忘却の脅威から逃れるすべはない。定命のものはその短き生のために苦闘する、しかし究極にはこの呪いにとらえられてしまうのだから無駄なことだ。もちろんその呪いから逃げ出し、奪われた時を取り戻すすべを見つけたならば、それはあなたのものになるだろう。

目の選択「とにかくがんばる」
時間は失われつつある、それも文字通りに!あなたは「漆黒の虚無」が死者の大群とともに隆盛することを幻視した。おそらくNagashizzarを破壊することで、この呪いを解くことができるはずだ。

髑髏の選択「撤退して立て直し」
たとえ邪悪な大死霊術師でも、時を貪ぼるものを許しはしないだろう。
あなたは軍勢を集め、嵐の渦中から飛び出し、そしてこの超常現象を忘れ去ろうとした。

5週目は目の選択が選ばれました!

第6週目:あなたはShyishの領域に囚われてしまった!Nagashの手の内からどのように逃げ出したらよいだろう?

竜の選択「あなたの民を救う」
あなたにはあなたに従う軍勢をナガッシュの永遠の牢獄に置き去りにしてしまうことはできなかった、あなたは決断的に進んだ、彼らを助け、攻勢を再開するために。

目の選択「敵をここに引き込む」
あなたの軍勢の一部を失うことになるかもしれない、しかしあなたの宿敵をこの罠に連れてくることができたなら、それに見合うといえるだろう。

髑髏の選択「取引を申し込む」
この災禍を逃れる術は一つだけだ、ナガッシュの将軍の一人に近づき、交渉によって勝ち馬に乗るのだ。

第6週は竜の選択が選ばれました!

エンディング「大いなる脱獄」

戦いの勢いは領域の内部を駆け巡り、ナガッシュは敵対者たちを大牢獄へ捕らえた。戦士とそれを率いる将軍たちは救いを見失い、足元に広がりゆく久遠の闇から逃れようと尽きゆく時の砂の中でもがいている。彼らはよろめきながら無限なる大回廊の囁く帳へと足を踏み入れた。

その傲慢ゆえにか、もしくはあまりに多くの敵を招いたことで、計画が逸らされたか、ナガッシュは過ちを犯した。次々と武器を手にした戦士たちが大回廊と、牢獄の大広間へと辿り着き、ついには牢獄の守護者はそれをとどめおくことができなくなった。空前絶後の戦の喚声が牢獄を揺らし、戦士たちの掲げる武器の前に、ついに神秘の力で守られた大牢獄は膝を屈した。

幾百もの独房は轟音とともに打ち壊され、捕らえられていた魂は解放され、実体化をはたした。その中には神話の時代より捕らえられていた囚人たちの魂も瞬いていた。古代の技師に魔術師、辱めを受けていた吸血鬼の貴族、唸りを上げるグリーンスキンの族長、氷の心を持つ女王にシグマーの秘跡を受けし英雄たち、盲目のロアマスターにドュラディンの王達、そして傲慢なるスケイヴンの族長達。これら全ての囚人たちが、虜囚のくびきから解き放たれ、逃避行へと加わった。

秩序を失いながらも続いていた戦いの騒乱は愛する英雄たち、そして長く失われていた恋人たちの帰還、もしくは宿敵の帰還によって遮られた。脱出に向かう魂達の一部は捕らえられたが、しかしその大部分が逃げおおせた。

かくしてAnvil of Heldenhammerの軍勢は力を回復した、シグマーの雷が幾度もきらめき、1000年もの間失われていた英雄や女傑を戦列に届けていた。多くの種族たちは記録の失われたような英雄や、伝説との対面を果たした。何人も、これよりモータル・レルムが来る暗黒に対していかなる運命をたどるのかは知ることはできない。そしてナガッシュの試みそのすべてがくじかれたのか、それも定かではない。しかし、秩序、破壊、混沌、それぞれの軍勢は今や迫る暗闇に立ち向かうための力を、偉大なる英雄たちを取り戻した。

あなたはこの大いなる勝利の一端を担った。そして英雄よ、あなたは迫りくる闇について、人に抜きんじた知識を得た。暗闇よ荒れ狂うがいい、立ち向かう準備はできている。



2017年12月17日日曜日

士官候補生のための諸国案内

士官たるもの外交にも通じるべし、ということでWarmachine世界を取り巻く各勢力を最近の情勢を交えつつ解説していきます。(CRS検閲済み)

Iron Kingdom諸国
まずIron kingdomsとは何かについて説明します。この言葉はしばしばWarmachine世界それ自体を指す言葉としても使われていますがではIron kingdomsとはなにか。これはWarmachine/Hordesの基本的な舞台であるイモーレン大陸、その中でも特に西イモーレンに広がる国家群のことを指します。かつて西イモーレンはOrgothと呼ばれる別大陸からの侵略者の支配下にありました、Orgothによる支配は苛烈をきわめ、しかしそれ故にイモーレンの人々の反抗を招きます。Orgothへの反乱のなかでイモーレンには火薬や魔法を扱う技術が生まれていったとされ、また現在の西イモーレンで使われている年号AR(After rebellion)はOrgothに対する最初の本格的反乱が開始された年に由来しています。さてOrgothは人類の新技術と組織的抵抗の前に撤退、西イモーレンの人々は自由を取り戻します。この際撤退したOrgothの残した領域の支配域のとりわけを定めたのがCorvis協定です。これにより、Cygnar, Khador, Llael, Ordの4ヵ国の国境が制定されました、この4ヵ国をIronkingdomsと呼称することとなります。



・Cygnar(シグナー、スィグナー)
シグナーはIronkingdom諸国の中で最も豊かな国であると知られています。国土は資源豊富であり、それに支えられた産業、技術の発展は他国に抜きんでたものとなっております。シグナーは近年大きな政変を迎えました、兄である狂王ヴィンターを倒し王座を握ったレト王がヴィンターの遺児であるユリウス王子に王位を譲ったのです。新しい、若き王子は彼に王権をもたらしたアッシェン・マグナスの影響もあり現実主義者で、策謀をめぐらす事を厭いません。とはいえシグナーはやはり善良な勢力であるといっていいでしょう、しかし彼らはもはや敵に対してしかるべき手段をとることをためらうことはないでしょう。シグナーの最新の動向としてはカドーアに占領されたレイルの解放に乗り出したことが挙げられます、シグナーはかつてのレイル王の遺児、ケイトリンを擁立しカドーアに対して侵攻、レジスタンスとは当初擁立した継承者をめぐる対立があったものの現在は共闘関係にあるようです。

・Khador(カドーア、ケイドア)
カドーアは北に広がる大国であり、シグナーと1,2をあらそう西イモーレン最大の列強です。その厳しい国土から技術の発展こそ他の国に劣るものの、広大な国土からなる基礎国力と郷土への誇りはそれを埋めて有り余る力となっています。彼らの誇りの源ともいえるカドーア大帝国について触れるべきでしょう、カドーア帝国はかつてOrgothの侵攻以前はより広大な版図を誇っていました、故に彼らはCorvis協定の内容を不服としており、かつての版図の回復がカドーアの拡張の原動力となっています。カドーアはレイルに侵攻、これを占領している状態にあります。彼らがここで得たのは領土だけでなく、レイルの先端技術でした、西イモーレン最大の錬金結社である黄金の坩堝団より手に入れた技術は、これまで技術面では他国の後塵を配してきたカドーアの戦力への大きなブレイクスルーとなるでしょう。また、カドーアは長年の間、帝国の支配者である女帝と地方領主たちとの衝突を抱えていましたが、地方領主勢力の筆頭であるヴラド公と女帝の間で婚約が交わされたことにより国内の結びつきを強めています。これらの力を手に、彼らは帝国の復権に向かい邁進していくでしょう。

・Ord(オルド)
上にあげた二国と異なりオルドは列強としての規模の正規軍を持ちません、しかしそれでもなおオルドが独立を維持しているのはIronkingdom最大の海運ルートを持つ商業力とそれに裏付けされた傭兵たちの力によるところが大きいでしょう。オルドは長らくカドーアの圧力に対しては国土線に沿って建築された要塞軍と西イモーレンに名高い傭兵たちの尽力で守り、商業国家として中立を保ってきました。シグナーによるレイル侵攻はこれを大きく変えようとしています。レジスタンスとシグナーの共闘はかつてレイルに拠点を置き、現在はオルドにその本拠地を置く黄金の坩堝団の要人とその妻の救出に成功しました。この妻とは実は現オルド王の縁者であり、シグナーによるウォージャック技術の提供などを引き換えにオルドの戦争参加を引き出すために動き始めました。今後のオルドの動向は不明ですが、もしこの国家が動くことがあるならば、レイル解放戦はIronkingdom始まって以来の世界大戦へとその様相を変えていくことになるかもしれません。

・Llael(レイル)
レイルはかつてIronkingdomの中間としての要衝としての発展を享受してきた国でした。通商の拠点として栄えた都市圏にはまた、華やかな文化が開き多くの芸術を生みました。レイルの支配者層である貴族たちはその繁栄に慢心し国の守りをおろそかにしていきました。カドーア帝国によるレイル侵攻、レイルは同盟国であったシグナーを頼り抵抗しますが、それもむなしくほとんどの都市が占領下におかれ、シグナーも撤退を決めてしまいました。しかしウォーキャスターでもあるAshlynn D’elise率いるレジスタンスはそれでもカドーアに対する抵抗を続けていました。近年のシグナーによるレイル再侵攻はレジスタンスたちにとって複雑な心持で迎えられました、かつて自分たちを見捨てたシグナーが擁立した継承者ケイトリン、レジスタンスたちは当初彼女をユリウス王がレイルを手に入れるための傀儡とみなし警戒していましたが、シグナーとの共闘を通して、彼女の資質をまずは見極めるという立場に立つことになりました。

・Protectorate of Menoth(メノス、プロテクトレート)
Corvis協定には名を連ねていないもののプロテクトレートはレイルに代わる新たな列強としてIronkingdom諸国の中で着実に存在感を増してきています。プロテクトレートはもともとシグナーの一部でした、かれらはシグナーの王のもとに税を納め、軍隊を持たないことで自治権を許されてきました。事情が変わったのはカドーアによるレイル侵攻です。これに乗じメノスはカドーアと交戦するシグナーの背後を襲い、その後熾烈な戦いの末、事実上の独立を勝ち取ります。現在メノスはカドーア占領下のレイル内に展開しており、カドーアからの救い手となると同時に異教徒への苛烈な姿勢から市民たちの脅威となっています。かれらの預言者であるHarbinger of Menothはレイルよりさらに北、多くのメノス教徒を抱えるカドーア帝国への聖戦へと目を向けているようです。

2016年10月30日日曜日

あなたの隣のウォーキャスター ~第2回 Beth Maddox 怒りのデスロード~

さて前回次回は勢力について紹介していたいなと言っていたあなたの隣のWCですがここは予定を変更してある一人のウォーキャスターに注目していきたいと思います、それがこのCygnarに属するウォーキャスターMajor Beth Maddoxさんです。













・Who is Beth?
 そもそも彼女は何者か?なぜ勢力紹介に差し置いて彼女なのか、その疑問にお答えするためにMk3へのバージョンアップとともに発売されたスターターセット、「バトルグループ」を紹介したいと思います。これはこのひと箱だけでゲームを遊ぶ上でリーダーとなるウォーキャスターのミニチュア、それに加えてウォーキャスターの操るウォージャックが数体、ダイスにトークンとWarmachineに必要な道具やミニチュアがすべてそろうという素晴らしいセットです。(MTGでいうならカラデシュより発売されたPWデッキでしょうか)Mk3ではこのスターターセットがさらに充実、そしてすべてのバトルボックスに新ウォーキャスターが付属するという豪華なものになりました。Beth Maddoxはその新ウォーキャスターの一人、Cygnar所属のキャラクターです。


・彼女の人事ファイル
 彼女はイモーレン大陸の列強国家Cygnarに属するウォーキャスターです。そもそもWarmachine世界のウォーキャスターとは特殊な才能としてGiftedと称される作中の魔術師の中でも、さらに特異な才能をもった強力な魔術師です。しかし彼女の才能は遅咲きなものでした、彼女がウォーキャスターの適性が明らかになった時、既に彼女はCygnarの兵士としての経歴を積んでいました。こんな経歴をもつ彼女らしく、彼女は戦場では兵士たちと並んで最前線で戦い、決して彼らを見捨てません。その勇敢さから兵士たちからは尊敬を集めており。また後述するある出来事からCygnarやその同盟国の市民たちからも英雄としてみなされるようになりました。しかし、彼女は自分のアイデンティティをあくまで兵士としての自分においており、多少の居心地の悪さを感じているようです。
 
 ウォーキャスターとしては異色な経歴をもつ彼女に一つ面白いエピソードがあります。イモーレン大陸のウォーキャスターには徒弟制度のようなものが有り。先達のウォーキャスターの弟子として修練をつむ期間というものが存在しています。この期間にあるウォーキャスターのことをジャ―ニーマンと呼びます(Warmachineの新規プレイヤーむけリーグの名称はここからきているわけですね!)彼女にも当然このジャ―ニーマン期間があったわけですが、ウォーキャスターとしては弟子、しかし兵士としてはベテランという彼女の独断行動に師匠となるウォーキャスターはすっかり参ってしまい、上官に助けを求める手紙を書いています。(なお彼女の正しさが認められました。)兵士の職務に忠実、しかし頑固なところもある彼女らしいエピソードだと思います。

「彼の救援のためについて来いとは命じない、だけど私は誰も置き去りにしない」
(No man left behindより)

・彼女の近況
 実は彼女は最新のタイムラインまで虜囚の身としてCygnarに敵対する宗教国家Protectorate Menothに囚われていました。北の大国KhadorによるCygnarの同盟国Llaelに対する侵攻作戦、そこで防衛のために戦っていた彼女はそこに新たに参戦してきたMenothのウォーキャスターによる奇襲を受け敗れて捕虜となっていましたが、彼女は長年の尋問生活にも耐えて逃亡、Cygnarによる救助作戦が成功し戦線に復帰しました。
 現役に復帰した彼女を待っていたのは人々の歓迎、そしてプロパガンダとしての扱いでした。Cygnarは彼女が囚われている間に内戦を経験し新しい王を迎えていました、(このへんはThe Blood of Kingsをチェックだ!)そしてこのJulius王は前王であるLetoと異なり、使えるものはなんでも使う主義だったのです。彼はCygnarを再び強力にするために、Llealを占拠するKhadorを排除し、かつての同盟国を解放することを目指し、内戦の厭戦感情ののこる国内を奮い立たせるためにかつてLlealを守って戦い、捉えられたMaddoxを不屈の精神を持ち自由のために戦う英雄として奉りあげたのです。
 そうして彼女はCygnarによるLleal解放戦線に参加しました、しかしこの解放戦線の実態はLord Coleman Strikerその補佐としてあてられたのは彼の宿敵でありJulius王の後見人であるAshen Magnusという不倶戴天のウォーキャスター達の共同戦線でした。彼女はこの二人の間を取り持ちLlealを解放することが出来るのか!その結末はAct of warシリーズの一作目Flash pointにまとめられているのでぜひ自分の目で確かめてくれ!



















…ネタバレにならない程度に彼女の奮闘ぶりを解説するとMagnusを信用できないStrykerをなだめ、Magnusに先達として敬意を払ったりMagnusの非道だが有効な手段に一理はあることをStrykerに示したりとバランサーとして、そして何より苦労人として奮闘していました。

「彼(Magnus)は私たちすべてを裏切った、これは明らかな反逆行為だ。」
「それについては疑いもありません。」
「正直なところを聞かせてくれ、べス?」
「そのおかげで勝てました。」
(Flash pointより)

・Maddox on duty!
 最後にゲーム的な彼女の特徴についても触れておこうと思います。彼女は射撃に重点を置いた勢力であるCygnarのウォーキャスターとしては珍しく近接型の性能をしています。彼女の能力を捉える際、大きな大剣や着こんだ鎧から、つい自分で殴りに行く形のウォーキャスターと捉えられがちなのですが、実は味方の兵士を強化するサポート能力に長けたウォーキャスターだったりします。この辺りの齟齬やCygnarには珍しい近接型という特性から、発表当初は実はあまり評価が高くなかったのですが最近見直しが進んできたようで、徐々に近接ユニットやウォージャックに重点を置いたリストに採用されてきています。実は射撃ユニットを強化するのも得意なMaddoxさん、尖った能力という意味ではより強力なキャスターも存在しますが、臨機応変に対応できていろんな編成に入れる総合力の高いキャスターと言えるでしょう。

スタートセットのウォーキャスターたちは初めて触れるミニチュアになることも多いキャラクター達でしょう。そのため各勢力の特色をよく表した、魅力的なキャラクターがそろっています。しばらくはそんな彼らに注目して、ウォーマシン世界の魅力を伝えることができたらと思います。

2016年8月30日火曜日

あなたの隣のウォーキャスター ~第1回 Warmachine世界の基礎知識~

皆さんはスチームパンクは好きですか、私は好きです。
蒸気!ロボ!魔法!そんな世界で遊べるミニチュアゲームそれがWarmachineなのです!

さてそんなWarmachineですがミニチュアゲームの中では結構メジャーなタイトルなのです。しかしその魅力はよく挙げられるゲームバランスの良さや処理の軽さ、充実のスタートセットなどだけではありません、つくりこまれた背景世界もまた、このゲームの魅力であると言えるでしょう!ただしこの背景設定、日本語で読める環境があまり存在しておらず、よく知られていないのではないかと考えまして、このような紹介記事を書いていけたらよいかなーと思った次第です。

・基本的な世界観
Warnachineの主な舞台になっているのはイモーレン大陸の西部、アイアンキングダムズと呼ばれる国家群です。世界観としては剣と魔法、それに蒸気と火薬を添えてといった感じでスチームパンクと呼ばれるジャンルの作品とよく似た世界観をしています。日本でスチームパンクとなると屍者の帝国やサクラ大戦、最近だと鋼鉄のカバネリ!海外だとディファレンスエンジンやアレクシア女史シリーズなどがあげられるでしょうか。いずれも蒸気機関が発達した産業革命時代前後を舞台としているものですがWarmachineのような異世界を舞台としたものは珍しいかもしれません。Warmachine世界も蒸気機関の発達した産業革命前夜といった世界がベースになっています、しかしそこにゴブリン的種族のゴバーやドワーフ的種族のルーリック、そして強力な力をもった魔法使いたちといった私達のよく知るファンタジー世界が加わり、近世~近代との融合によってとても魅力的で目新しい世界を生み出しています。(この記事タイトルにピンときた方向けにはラヴニカとカデラシュを混ぜた世界観でほぼ説明できそうな気がしますね!)

プレイヤーはそんなWarmachine世界に存在する勢力のアーミーを率い、戦うことになります。アーミーを構成するモデルたちの主要な4つの分類を紹介します。

・ウォーキャスター
Warmachineの主役!それがウォーキャスターと言っていいでしょう!彼らは戦場で戦う魔術師であり、また戦士や兵士でもあります。蒸気機関と魔法技術を合わせた一種のパワードスーツであるウォーキャスターアーマーをまとったウォーキャスターは常人ではかなわない力を振るうだけでなく後述する蒸気仕掛けのロボット、ウォージャックを操り、一人で戦線を支える力を見せます。ウォーキャスターの多くは、各勢力の中で将軍や指導者として力を振るっています、彼らはウォージャックを操り、軍を率いる英雄なのです。設定的にも非常に熱い存在であり、ウォーキャスター達は個別の設定を持っていて、Warmachineの世界の中でも大きな位置を占めていくことになります。Warmachineではそんな彼らの中から一体のウォーキャスターを選び戦うことになります。

・ウォージャック
アイアンキングダムズには蒸気を動力とするロボット、スチームジャックが普及しています。スチームジャックはコーテックスと呼ばれる一種の人工知能を持ち、命令を聞くことで様々な仕事をこなすことが出来ます、アイアンキングダムの港では多くのスチームジャックが荷卸しに動く姿を目にすることが出来るでしょう。パトレイバーのレイバーのような存在ですね。そしてそんなスチームジャックのなかでも技術の粋を集めた軍用の機体、それがウォージャックです。彼らウォージャックは大砲などの重火器や巨人の持つような近接武器を持ち、戦場で恐ろしい力を振るいます。特に、ウォーキャスターはジャックの持つコーテックスに魔術的力により直接働きかけることが出来、ウォージャックをさらに強力な戦力にすることが出来ます。ウォーキャスターがウォージャックを伴わずに戦場に姿を現すことは稀で、一部のウォーキャスターは自分専用のカスタム機体を持っています。

・ユニット
いつの時代、いくら強力な兵器があっても、いかな英雄がいても、戦場を支える背骨となるのは歩兵です。そんな歩兵などの兵士たちもまたWarmachineには存在しています。ユニットは一般の歩兵や、騎兵をあらわし多くが銃で武装していますが、中には刀剣をもった剣士なども存在しています。兵士たちの時代背景は装備品は近代といった感じで、ライフル銃が普及する一方で近接武器も存在する世界観になっています、銃撃を耐えきる手段として蒸気で動く鎧や電気で動く鎧が存在する故の混在かもしれませんね。銃と剣が同時に存在し、有効な手段となっているという意味では近世的かもしれません。

・ソロ
ウォーキャスターではない魔法使いや、剣士、見習いウォーキャスターといったキャラクターたちがこの分類に入ります。特殊な技能を持ったスペシャリストといった感じで様々な種類の彼らをアーミーに迎えることが出来ます。設定的にはフリーの剣士や冒険家、ウォーキャスターでない指揮官やスナイパーなどがここにあたり、ウォーキャスターのように個別の設定をもったキャラクターも多いです。物語にも頻繁に絡んでくるため、彼らの解説もいずれしていきたいと思います。ウォーキャスターに負けず劣らず濃いキャラクターがそろっています。

これら4つの分類のモデルから選択して自分だけのアーミーをくみ上げて戦うのがWarmachineです。魔術師に率いられた蒸気ロボや塹壕、剣豪が闊歩するWarmachineの世界を是非楽しんでみてください。なんだか乱雑に書き連ねた感じになりました、次回はウォーマシンの勢力を紹介していきたいと思います。個別のウォーキャスターを紹介するという目標にはいつたどり着けるのか!